【寄稿】産後クライシスには意味がある 2013年11月18日11:00 カテゴリコラム Tweet NHKの朝の情報番組をきっかけとして、「産後クライシス」という言葉が話題になり、取材班が著した書籍まで売れている。書籍のカバーには、「日本の少子化、離婚の背景には『産後クライシス』があった!」とある。 おいおい、それは煽りすぎというものだろう。 産後クライシスという言葉自体は取材班がつくった造語だが、そういう現象自体はずーっと前からあったはず。それこそ人間が人間になる前、サルのころまで遡ることができると思う。 子連れのメス熊が、神経を尖らせて、近寄るものはすべて威嚇するように、産後の女性が神経過敏になることなど、昔の人なら誰でも知っていたはずだ。 産後クライシスという名前がついたとたんに、それはそれはおどろおどろしい現象のように世間中が騒いでいること自体がクライシスであると思う。 しかも産後