京都の朝鮮学校周辺でのヘイトスピーチをめぐる訴訟で、大阪高裁は8日、一審に続いて「在日特権を許さない市民の会」(在特会)側に賠償を命じた。だが、心ない言葉によって子どもたちが負った心の傷は今なお癒えない。学校関係者は「差別を規制する法律が必要だ」と訴えた。 「下校時に1人で歩くのを怖がる」「古紙回収の拡声機の声に過剰に反応する」「母親が外出すると5分おきに携帯電話を鳴らしてくる」――。朴貞任(パクチョンイム)さん(46)は最近も、同胞の保護者から、子どもたちにそんな言動が現れていると耳にする。「街宣で受けた心のキズが、今も残っているのかもしれない」 朴さんは、在日特権を許さない市民の会(在特会)などが京都朝鮮第一初級学校(現・京都朝鮮初級学校)で、街宣活動を展開したときのオモニ(母親)会の会長だ。当時、自身の娘は同校の小学5年だった。 最初の街宣は2009年12月4日。在特会などのメンバー
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