作曲においてはメロディーの他に、楽曲のコードを決めることが非常に重要です。コード進行の多くは、その楽曲のキー(調)に基づいた主要コード(ダイアトニックコード)を用いて作られますが、主要コードのみだと、楽曲が単調であったり、表情の変化が感じられない、と思うことがあります。 その際に使われるのがノンダイアトニック(非ダイアトニック)と呼ばれる特殊なコードです。「ノンダイアトニックコード」は、音楽理論的には「ルールに反したコード」であるため、間違った使い方をすると楽曲がめちゃくちゃになってしまう危険性がありますが、その反面、物足りなさを補うものとして非常に効果的で、切なさ、意外性、インパクトと言った様々な感情を楽曲に付加することができます。 当記事ではそのノンダイアトニックコードはどのようなものか?という説明から始まり、どのように使われているかを、サンプル音源とともに説明していきたいと思います。