山梨県の中央自動車道のトンネルでコンクリート製の天井の板が崩れ落ち、9人が死亡した事故。 原因として老朽化が指摘されていますが、どこまで明らかになったのか。 トンネルや橋などの「社会インフラ」の老朽化が進む時代に、私たちはどう向き合うべきか。 社会部の古川恭記者が解説します。 原因はどこまで明らかに 事故は、今月2日、山梨県の中央自動車道上り線の笹子トンネルで起きました。 厚さ8センチほどのコンクリート製の天井の板が130メートルにわたって崩れ落ち、車3台が下敷きになり、9人が死亡、2人が重軽傷を負いました。 天井板は「つり金具」という部材を介してトンネル上部のコンクリートにボルトで固定されていましたが、このボルトが抜け落ちたために崩落につながったとみられています。 なぜボルトは抜け落ちたのか。 笹子トンネルの使用が開始されたのは昭和52年ですが、中日本高速道路会社によりますとそ