「社員に2つ目の仕事を持ってもらう」ーーーことし2月、大阪に本社がある大手製薬会社が、社員の副業を認めると発表したことが波紋を呼んでいます。 日本企業では、副業というと社内の規則で認められてないのが一般的で、隠れてするもの、というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。そうしたなかでの副業を容認する動きにはどういう背景があるのか。報道局遊軍プロジェクトの吉武洋輔記者が報告します。 社員の副業が会社を成長させる 大手製薬会社「ロート製薬」は、今月から社員の副業を認めました。明治32年の創業以来、初めてのことです。副業を希望する社員は、その内容を申請し認められれば、平日の終業後や休日に副業が可能にしたのです。 日本企業では、就業規則など社内の内規で、副業や兼業を原則認めていないのが一般的です。そうしたなかで、この会社が容認に踏み切った大きな理由としているのは企業の成長力確保です。 この会