アジャイル開発というとXPに代表されるようなエンジニアリング的な要素が強いように感じられる。しかし、プロジェクトマネージメントをアジャイルにすることの方が重要だと思っている。僕が気に入っているのはスクラムだ。既に書籍が出ており、かなり明確に体系化されている。スクラムのプラクティスがなにかというのはWebや本で探ってもらうとして、なぜスクラムが良いのか・なにが難しいのか、というあたりを書いてみたい。 スクラムの良さ スクラムの良さはタイムボックスによるコントロールだ。ソフトウェア開発は、要件も技術要素も非常にあいまいで、ようはやってみなくては分からないことが多い。とはいえ何も基準がないのでは混乱をきたす。そこで、ある時間枠(土日を含む30日間)を基準とする。 チームは少人数(7人前後)で構成されており、自分達で期間内の作業にコミットする。作業ゴールは必ずテスト済みの動くアプリケーションで