本ブログ、このところホワイトカラー・エグゼンプション(WE)ブログと化していますが、なにしろ世間ではWEが誹謗中傷罵詈雑言の雨嵐にあっていることもあり、この際ですからFAQ形式でWEについてまとめて書いて行こうかと思います。 まずは賃金編です。 結局、WEが導入されると、私の賃金は下がるのでしょうか? WEのことを民主党の菅直人代表代行は「残業代ピンハネ法案」と言っています(平成19年1月12日付朝日新聞朝刊)。社民党の福島党首に言わせれば「残業代不払い法案」だそうです(平成19年1月6日付読売新聞朝刊)。朝日新聞なども、あたかもいま支払われている残業代がゼロになり、その分減収になるかのようなキャンペーンを張っています。しかし、これらはすべてデマに近いものです。 賃金引き下げのような労働条件の不利益変更については、合理性がなければ無効であるという判例法理があります(これは、今般の労働基準法