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鎖国時代の日本の状況は、一般に欧米人が考えているものとは、全く違うものだった。日本は開国と同時に、ヨーロッパと同じレベルに達するために、ヨーロッパがその進歩のためにかかった五百年という歳月を、跳び越える必要はなかった。すでに三千万の人間は、総合的な発展を独力で成し遂げていたのである。 もう一度、鎖国時代の日本がどういう社会だったかを簡略にまとめておこう。 富は国民に広く分配されていた。社会的な負担となる極端な貧富の差はなかった。エリートとして権力と影響力を持っていたサムライは、それ故に概ね貧しかった。しかしサムライは概して功名心が高く、知識欲が旺盛だったので、時代の要請に対しても進取の気性を持って対応することができた。 国内市場は世界のどこにもない独特なやり方で発展した。三千万人の消費者を持つ大市場が容易に形成された。消費者たちは豊かだったので、商品の品質やサービスの良し悪しに対しても高度
消費税絡みの動きで今まで以上に商品価格に目が留まる今日この頃。日本ではこの数十年間、物価は安定、むしろややデフレ気味だったこともあり、商品価格の動きには敏感なのも当然といえる。しかし一方で、戦後から1990年前後にかけては、物価は右肩上がりで上昇していたのも事実である。そこで今回はちょうど半世紀前と今を比較し、どれほど商品価格が上昇しているのかを見ていくことにする。 算出値として用いるのは総務省統計局の「小売物価統計調査 調査結果」。ここに収録されている値から、年次データでは最新となる2012年分、そしてその半世紀前の1962年(昭和37年)の数字を抽出していく。地域で物価が異なることもあるので、場所は東京都区部を対象とした。 品目は比較的メジャーなもの、身近にあるものを当方で独自に選択。一部品目は1962年時点以降の収録のため、その場合はもっとも古い値を選択している。また50年前と現在で
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