人間は知らないことについて、正しく考えることできない。考えること自体は無理すれば出来ないことはないけど、知識不足だから考えても無駄で、精度の低い結論しか出てこない。これは当り前の話で、みんな知っている。 ところがある事柄について詳しく知ってると、徐々に自分はだいたいのことが分かってるんじゃないかって思うようになってしまうことがある。そういう事例はわりとネットに転がってるし、私もよくやってしまう。 特に自分の詳しい分野に近い領域の事柄だと、なかなか判断が難しい。私は明治大正期の明治大正期の娯楽小説の特定分野については、かなり詳しい。同時代の純文学についても、普通の人と比べると、そこそこ詳しい。今の娯楽文化は、ほとんど知らなくてレベル低い。だけど過去の事例から、なんとなく推測できる時もたまにある。ただしやっぱりヘボいことしか考えられない場合のほうが多いし、完璧に間違ってることもよくある。間違っ