現在の古着業界は、「大型量販店」と「セレクトショップ」の2極化がさらに進んでいるといわれています。 巨大店舗を構えて、マス(大衆~後追)をターゲットに多店舗展開している超大型量販店は、物量と価格が強みです。大型化が可能な資本力と仕入力(商品力)を背景にしてより大型化を進め、古着市場の独占率を高めています。これに対して、小型店舗を1店~数店舗展開して、コア(ファッションリーダー・マニア)をターゲットに展開しているセレクトショップは、差別化と先見性が強みです。「他店とは違う」「この店ならでは」というコンセプトや商品構成を背景にして競合他社との棲み分けを図り、好業績をあげています。 そして、このどちらにも当てはまらない中間に位置しているようなお店は、【図1】からもわかるように、独自の客層がないため厳しい競争にさらされる上に、強みも特に持ち合せていないため「別にこの店で買わなくても困らない」と消費