学生は残業手当などの入社後の待遇面、働きやすさに着目、先生は長期的なキャリア構築を重視――。 昭和女子大(東京)がこのほど発表した女性が働きやすい「ホワイト企業」ランキング調査は、学生と指導する研究者とで、評価基準が大きく異なる結果となった。 「女性を育て、鍛え、期待してくれる会社を」 この調査は、同大学長で同大女性文化研究所所長でもある坂東真理子氏らが「女性の労働条件は整いつつあるが、活用してくれない、チャレンジしにくい企業が多い。女性を育て、鍛え、期待してくれる会社を薦めたい」と発案。将来の夢や仕事をテーマに学内の女子学生らが自主的に活動するサークル「光葉(こうよう)キャリア塾」のメンバー8人と協力して、実施した。 まず、対象業種を同大の女子学生が就職することの多い銀行業とサービス業に限定。そのうえで、「CSR企業総覧2013年版」(2012年11月発行、東洋経済新報社)に掲載された中