ファストフードを週に2回以上食べると、糖尿病や心臓病のリスクが強まる。週に4回以上食べたら、がんや心筋梗塞で死ぬリスクが80%も高まる。妊娠中に食べると、胎児の脳に変化が生じ、赤ちゃんは過食症になる。ファストフードはうつ病も発症させる……。 糖尿病、がん、心筋梗塞、うつ病になるぞ!体に毒だぞ!星の数ほどの「ファストフード悪玉論」が巷にあふれ返っている。 2003年、世界保健機関(WHO)は、ファストフードは肥満につながる! タバコよりも有害! と警告。2007年、世界がん研究基金は、がん予防のためにファストフードの摂取を控えるよう勧告した。 2007年7月18日付けNew York Timesによれば、米国のマクドナルドやペプシコなどの11の主要メーカーが12歳以下の子どもへのファストフードの広告中止を合意。米疾病対策センター(CDC)は、米国人の3分の2が肥満で悩み、医療費は900億ドル