地震の前に姿を現すという言い伝えのある深海魚「リュウグウノツカイ(竜宮の使い)」が21日早朝、牧之原市の静波海岸に打ち上げられた。体長約4・5メートルの巨大な珍魚の姿に、「地震の前触れでは」と地域住民らの話題になっている。 アカマンボウ目に属するタチウオに似た銀色の深海性の希少種魚。特徴は赤みを帯びた長い背びれで、太平洋などの海底千メートルを超える深海にすむといわれている。伊豆・三津シーパラダイス(沼津市)によると、県内では年1〜2匹程度見つかっているが、報告例は少ないという。 同日午後、深海魚は大人6人掛かりで同施設のトラックに運び込まれた。計測や解剖して生態などを調査するという。同施設は「潮の影響で浮き上がったのでは」としている。