食べるものにも困る極度の貧困が、静かに広がっている。病気や失業など誰にでも起こり得るつまずきが、深い落とし穴へとつながることもある。記者は今春から、貧困家庭に無償で食糧を配るフードバンクかわさき(川崎市多摩区)で、同行取材を続けている。参院選を控えたこの国の貧困の「実相」を、川崎から報告する。 (木原育子) 晴天だった五月五日のこどもの日。助手席に乗り込み、「いい天気ですね」と運転席の柴田修一さん(68)に話しかけると、「いたたまれないよ」と思わぬ答えが返ってきた。柴田さんは川崎市内で建設会社を営む親方。昨年一月から、配達ボランティアをしている。 多くの自治体の生活保護費の受給日は「月初めの平日」。六日に受給する家庭も多く、その前日は「一番ひもじい日」になる。そこに降り注ぐ太陽は子持ちの家族を惨めな気持ちに追い込むという。「今日はいつも以上の笑顔で頼みます」と念を押され、ワンボックスカーが
【ニューデリー共同】インド南部ケララ州の州都トリバンドラムにあるヒンズー教寺院「スリー・パドマナーバスワーミ寺院」の地下室から4日までに大量の金貨や宝石などが見つかった。寺院側は200億ドル(約1兆6千億円)以上と主張している。ロイター通信やインド紙タイムズ・オブ・インディアなどが伝えた。 タイムズ・オブ・インディアなどによると、150年近く閉ざされたままだった寺院地下の4部屋を調査したところ、金貨約1トン、金装飾品約1トン、ミャンマーやスリランカ産出の大量のダイヤモンド、エメラルドやルビーなどで飾られた神の像などが見つかった。
東京電力福島第一原発の事故で、経済産業省原子力安全・保安院は三十日、1〜4号機の南放水口付近の海水から二十九日午後、濃度限度の三千三百五十五倍の放射性ヨウ素131を検出した、と発表した。これまでで最も高い数値。一方、1号機タービン建屋から海側に配管などを通すトンネル(トレンチ)の立て坑の水に含まれるヨウ素131は、一立方センチメートル当たり五・四ベクレルと低水準だった。 同じ放水口付近では、二十六日午後に採取された海水から、一八五〇・五倍の放射性ヨウ素が出ていた。その後減少したが、二十八日ごろから再び上昇していた。保安院は「何らかの形で(原発側から)これまでに出ているものが流れ込んでいるかもしれない」としている。 トレンチは、1号機の建屋とは一階部分で配管がつながっている。建屋地下のたまり水のヨウ素は一立方センチメートル当たり一五万ベクレルだった。建屋の水は一階部分まで達しておらず、東電は
茅ケ崎市幸町の茅ケ崎署茅ケ崎駅南口交番で五日未明、硫化水素を発生させる二種類の液体などが何者かに投棄された事件。幸いにも大量の硫化水素の発生は免れたが、現場は不特定多数の人々が立ち寄る駅前交番で、同署や市民らは「一歩間違えたら大惨事だった」と身を震わせた。 (加藤木信夫、岸本拓也、樋口薫) 午前四時二十五分ごろ。勤務する三人の男性警察官は、交番に入ってすぐ、卵の腐ったようなにおいを感じた。室内を捜索し、茶色の液体が入れられたごみ箱を発見。同署を通じ派遣された、県警テロ対応専門部隊などが外に運び出した。 同署によると、ごみ箱には、緑の液体の入った二リットル入りペットボトルが口を逆さにして入れられていた。ペットボトルのふたは開いていたが、口がごみ箱の底に密着しており、中の液体が外の茶色の液体と少量しか混ざらなかった。県警の調べでは、二つの液体がすべて混ざれば、大量の硫化水素が発生した危険があっ
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