日本の10時は、地球の反対側に位置するブラジルでは夜の10時に当たります。このくらいのキックオフ時間で試合が組まれる例はないわけではないですが、稀少なのは確かです。今回のW杯で言えば、10時キックオフとなったのはこの日本とコートジボワールの一戦のみです。 なぜこうなったのかと言えば、それはもちろん日本側の要請によるもの。日曜朝10時と言えば、ある種のゴールデンタイムです。当然ながらそれぞれの家庭事情にもよりますが、日本の多くの家で家族そろってテレビの前に座ることが可能な時間帯と言えるでしょう。「みんなで楽しく観戦できる時間帯にW杯を」。そんな配慮があっての時間設定で、相当な高さの視聴率が期待されています。 ところが、サッカー関係者に限定して「視聴率」を測定することができたとすると、その数字はガクッと落ちてしまうかもしれません。サッカー関係者はサッカーが嫌いなのかと言えば、そうではありません