これまでの機械翻訳というものは全く何の役にも立たないものだった。本当になんでこんなにひどいの?という感じの支離滅裂な文章しか出てこないのである。どんなに簡単な英文を入力してもそうなのだ。なんでこんな簡単な英語も訳せないのか不思議で仕方がなかった。 もっとも僕はウェブ上の機械翻訳を試してみただけなので商用の翻訳ソフトはもう少しまともだったのかもしれないが、しかしウェブ上の翻訳ソフトは人間には到底作成できない支離滅裂な訳文を出力するジョークプログラムに過ぎなかった。その当時の翻訳プログラムがどのような技術的困難に直面していたのかちょっと興味があるところだが、しかしとにかくひどかったのである。 ところが最近、機械学習の技術が発達したことによって翻訳プログラムの精度が相当に上がってきたらしいという噂をネットで耳にすることが多くなってきた。機械学習というと将棋や囲碁のプログラムなどが注目を集めている