さいきん日本の短編SFアンソロジーをちょいちょい読みながら、その魅力にすっかりハマってしまいましてね……今日はそのあたりの紹介をしてみようとっています。 アンソロジーつって、どんなのがあるかと言いますと、ハヤカワの「ゼロ年代SF傑作選」、創元社の「年刊日本SF傑作選」シリーズ、河出書房の「NOVA」シリーズあたりでしょうか*1。で、今日は第一弾としてハヤカワの「ゼロ年代SF傑作選」*2についてすこしだけ書いてみようと思います。*3 そんなわけで、以下掲載順に、個別の感想。 冲方丁「マルドゥック・スクランブル "104"」 マルドゥックシリーズは面白いらしいと聞きながら、すみません、未読なのですが、そんな僕でも非常に面白く読めたこの短編。 ガジェットやアクション、ところどころ見せるバカバカしさ、そして何より、いかにもアメリカンな会話。そういうすべてにハリウッドのSF映画っぽさが詰めこまれてお