耽美主義。19世紀後半に広まった、このヨーロッパの芸術思潮は、表現されている事柄の思想や善悪を問うことなく、その「美しさ」に最上の価値を置くものだ。この耽美主義に傾倒した日本の現代アートが集う展覧会『幻想耽美―現代アートにおけるジャパニーズエロチシズム』が2015年6月17日(水)から28日(日)まで東京・渋谷のBunkamura Galleryで開催される。 今まで見たことのない程の妖艶で挑発的な少女の姿を描いた絵画や、可憐で痛々しく神秘的なドールアートなどは、日本における耽美主義の初期に登場したアート。それが今では日本画・油彩・人形作品とバラエティに溢れた方法で、刺激的な内容と陶酔を誘う本質的な美を表現している。 本展では、絵画やイラストなどの平面作品に加え、ビスクドールなどの立体作品、関連グッズや書籍も販売。ロリータファッションやオタクなど、耽美の世界を表現するのに長けている日本だか