<記者手帳> 県など主催の「とくしまマラソン」が、予定通り20日に開かれる。飯泉知事は「義援金を集めるチャリティー大会にしたい」と表明した。しかし、東日本巨大地震の犠牲者の全体数さえまだわからないこの時期に、大会を開かなければならない理由はあるのか、疑問だ。 知事は「被災者に支援の声を届けるチャリティーの受け皿にし、勇気を与えたい」「国民全体の心が傷付き、前向きなことができなくなるのが心配。マラソン開催で、少しでも前向きに考えられるように」と説明する。 義援金を少しでも多く集め、早く被災者の生活を支援したいとの気持ちはわかる。しかし、楽しむことが主眼で、<お祭り的要素〉がある市民マラソンは、今開くべきかどうか。 スポーツ界では、Jリーグが公式戦全試合の月内中止を決め、同じ20日開催予定の板橋Cityマラソン(東京都)と全日本実業団ハーフマラソン(山口県)も中止された。予定通りの開催を決めた