みずほ銀行の西堀利(さとる)頭取は12日、3月に起こしたシステム障害の責任をとり、内定していた全国銀行協会長への就任を辞退する方針を固めた。東日本大震災で大変な時に多くの企業や預金者に迷惑をかけ、業界団体の会長にはふさわしくないと考えたようだ。 全銀協会長は3月で退任する予定だった奥正之・三井住友フィナンシャルグループ会長が引き続き務めている。全銀協は、奥会長が最長で9月まで留任し、三菱東京UFJ銀行の永易(ながやす)克典頭取が次期会長に就く方向で調整している。 西堀頭取は12日、衆院財務金融委員会に出席し、「決済という社会インフラを守る金融機関が普通以上に力を発揮しなければいけない時に、ご迷惑、多大な負担をかけたことをおわびする」と陳謝した。ただ、自らの責任は「原因究明と対策、関係者の損害への対応をきちんとすることが私の責任だ」と述べるにとどめた。 みずほ銀のシステム障害は3月15