韓国政府は29日、韓国の最大財閥、サムスン・グループの前会長で、背任罪で有罪判決を受けた李健煕氏に対し、今月31日付の特別赦免を決定した。 韓国・平昌が2018年冬季五輪開催地として立候補しており、有罪判決で停止している李氏の国際オリンピック委員会(IOC)の委員資格を回復させ、招致活動につなげるのが狙い。 李氏は新株引受権付社債を不当に安い価格で発行したとして背任罪に問われ、ソウル高裁が今年8月、懲役3年、執行猶予5年、罰金1100億ウォン(約86億円)の有罪判決を下した。(ソウル 水沼啓子)