なぜこのタイミングで? 庶民の生活に直結するにもかかわらず、ほとんど議論されぬまま、成立しようとしている法案があるのをご存じだろうか。 「酒税法及び酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律の一部を改正する法律案」だ。 この長い名称を見ても、意味がまったくわからない。この法案が、大手量販店による「酒の安売り」を規制する法案であると気付く人はほとんどいないだろう。 これが成立すれば、原価割れなどの格安の価格で酒を売った店に対し、財務大臣が改善命令や罰金、さらには販売免許取り消しまでできるようになる。すでに衆議院を通過。本稿執筆時には、参議院の財政金融委員会での審議を通過した段階だが、5月27日に開かれる予定の参院本会議で可決し、今号の発売日までには成立している見込みだ。(※この改正案は見込み通り成立した) これを聞いて、「酒を安く売ろうという企業努力を国がなぜ規制しようとするんだ!」と憤る消費者
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