私たちの筋肉が増えたり、減ったりするのは、筋肉のもとである筋タンパク質の合成作用と分解作用のバランスによって決まります。筋肉を増やすためには、筋タンパク質の合成作用が分解作用を上回らなければなりません。 『筋肉を増やすための栄養摂取のメカニズムを理解しよう』 マクマスター大学のPhillipsらは、筋タンパク質の合成作用に対するトレーニングとタンパク質摂取の重要性について報告しています。お腹が空いた状態では分解作用が大きくなりバランスはマイナスになります。ここで食事(タンパク質)をとると合成作用が分解作用を上回り、バランスはややプラスに戻ります。また、お腹が空いた状態でトレーニングをしてもバランスはマイナスになります。トレーニングをして、食事をすることで筋タンパク質が大きくプラスになります(Phillips SM, 2004)。 Fig.1:Phillips SM, 2004より引用改変