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ブックマーク / www.interq.or.jp (4)

  • メサラジン:ペンタサ,アサコール,リアルダ

    【働き】 潰瘍性大腸炎やクローン病は、腸に炎症を起こす病気です。慢性に推移し、活動期には下痢や血便、腹痛などが激しくなり、ときに重症化します。原因はよくわかっていませんが、潰瘍性大腸炎は直腸など大腸の一部または大腸全体の粘膜層に潰瘍やびらんが発現し、クローン病ではおもに小腸末端や大腸あるいは肛門に非連続性の病変を生じ深い潰瘍ができたりします。 このお薬は、腸の患部に作用して炎症をおさえます。炎症が軽くなれば、下痢や腹痛もしだいによくなってきます。軽症から中等症における寛解導入に用いるほか、長期の維持療法にも有用です。製剤により作用部位が少し異なり、ペンタサに代表される製剤が小腸と大腸で作用するのに対し、アサコールとリアルダは大腸だけで作用します。このため、クローン病の小腸大腸型にはペンタサを用いる必要があります。 【薬理】 おもな作用機序として、炎症性細胞から放出される活性酸素を消去するこ

  • 竜胆瀉肝湯

    【働き】 竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)という方剤です。尿路や生殖器の炎症をさまし、尿の出をよくします。わりと体力のある人で、冷えのない場合に向く処方です。 具体的な症状としては、排尿痛、残尿感、頻尿、尿のにごり、陰部のカユミなどに適応します。また、そのような症状をともなう尿道炎や膀胱炎、膣炎、子宮内膜症などにも用います。 【組成A】 漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。基的な竜胆瀉肝湯(ツムラ)の処方は、主薬の“竜胆”をはじめ、下記の9種類の生薬からなります。“竜胆”と“黄ごん”、それと“山梔子”は、熱や炎症をさます寒性の生薬です。“木通”、“車前子”、“沢瀉”は、漢方の利尿薬で、水分循環を改善し尿の出をよくします。これに、血液循環をよくする“当帰”と“地黄”、緩和作用の“甘草”が加わります。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。

  • 十味敗毒湯

    【働き】 十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)という方剤です。皮膚の赤みやカユミを発散し、腫れや化膿をおさえます。また、そのようになりやすい体質を改善します。体力が中くらいの人に向く処方です。 【組成】 漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。十味敗毒湯の構成生薬は下記の10種類です。皮膚病の病因を発散させる“荊芥”や“防風”、排膿を助ける“桔梗”、炎症をひく“柴胡”、血行をよくする“川きゅう”などが配合されています。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的です。 荊芥(ケイガイ)防風(ボウフウ)柴胡(サイコ)桔梗(キキョウ)川きゅう(センキュウ)茯苓(ブクリョウ)甘草(カンゾウ)生姜(ショウキョウ)樸そく(ボクソク)独活(ドッカツ) 十味敗毒湯は「万病回春」という古典書にのっている荊防敗毒散

  • アトモキセチン:ストラテラ

    【働き】 注意欠陥・多動性障害(AD・HD)は、学齢期の子供に多くみられる精神的な発達障害の一つです。集中力や注意力が欠如し、また多動性・衝動性が顕著にあらわれ、学校での集団生活や学業に支障となります。年とともによくなりますが、半数くらいは成人期にもなお持続します。 このお薬は、そのような注意欠陥・多動性障害に有効です。詳しい作用機序はよく分かっていませんが、脳の神経で働いている神経伝達物質のノルアドレナリンの増加が、集中力や注意力を高めるなど諸症状の改善に関係していると考えられています。 【薬理】 脳の前頭前野の神経終末にあるノルアドレナリントランスポーターを選択的に阻害し、ノルアドレナリンあるいはドパミンの再取り込みを阻止することで、これらの神経伝達物質の濃度を上昇させます。なお、線条体と依存形成にかかわる側座核ではドパミン濃度は上昇せず、依存・乱用につながる危険性は極めて低いとされま

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