偉大な世界記録がついに途絶えた。阪神の金本知憲(ともあき)外野手(42)が更新していた連続試合全イニング出場が18日、1492試合で止まった。球界には、今月3日で42歳になった「鉄人」自らが申し出た先発出場辞退の英断を理解するとともに、記録ストップを惜しむ声が広がった。 金本以外で昨季、全試合フルイニング出場を達成したのは新井(阪神)と中島(西武)の2人だけ。金本はこの難業を10年以上も継続してきた。 また、04年の開幕時から座り続けた4番の座も明け渡し、この日は、広島時代からの後輩、新井が務めた。 ◇連続フルイニング出場1492試合で止まる 男の決断だった。「これ以上迷惑をかけられない。勝つためには自分の記録が途切れてもいい」。試合前の練習の後、阪神の金本は真弓監督に申し入れた。「もう少し頑張ろう」と説得する指揮官に、重ねて「先発から外してほしい」と懇願したという。「鉄人」の固い