【W杯】「こんな日が来るとは…」日本代表の若き通訳、ザック監督との出会い 産経新聞 6月10日(火)12時55分配信 ザッケローニ監督の指示を伝えるやや甲高い声は、練習会場でよく通る。「単純に言葉を運ぶだけでなく、監督と同じ温度感を心がけている」。W杯日本代表メンバーの最年長、遠藤保仁(G大阪)と同じ昭和55(1980)年生まれの若き通訳、矢野大輔さん(33)は、指揮官らイタリア人スタッフと選手たちの架け橋としてチームを支える。 プロを目指し、15歳でイタリアにサッカー留学したが芽は出ず、22歳で現地のスポーツマネジメント会社に入社した。2006年、トリノに入団した元日本代表FW大黒将志(京都)の通訳を任された際、チームを率いていたのがザッケローニ監督だった。「うわ、3−4−3の人だ」。名うての戦術家との初対面に緊張したのを今でも覚えている。 戦術理解に苦しんだ大黒に全体練習後、丁寧に