大学生というのは「割のいいバイト」の話に目がない。 時間がありそうに見えて実はあんまりないし、都会で一人暮らしをするなら生活するにもお金がかかるもの……。それゆえに「試験監督のバイトはめっちゃ楽らしい」とか「〇〇は客が来ないから座ってるだけでバイト代が出た」とか、いろんなバイトの話を耳にしたし、中には得体のしれないバイトもあった。 これは私が大学生3年生だった2005年頃の話である。まさか真面目そうな求人に裏があったなんて……。注意喚起を促しつつ、書いておきたい。 ・とにかく時間が欲しかった 就職活動が始まる大学3年生の頃、私はバイトを2本掛け持ちしていた。 授業の出席と課題に、就職活動……いろいろ重なって異常に忙しかったし、お金がなかった。一番困るのが、就職活動の時間が取れないことだった。そもそも、編集者になりたくて東京の大学に進学したので、うまくいかないと本末転倒になってしまう。 時間