服の作り手としての顔だけではなく、ビンテージに対する造詣が深く、様々な服作りに関するセミナーなども企画したりしている長谷川さん。現在はご自身の個展を3都市にて開催中。 長谷川さんの服に対する思いを聞きました。 ★この世界に入ったきっかけ K;作り手になろうと思ったきっかけは何ですか? H:学生時代に垣田先生というフランスで修業した先生からスーツの作りを教わりました。それまでは既製服の作り方しか教わっていなかったんですけど、スーツの仕立てというものを知って、こんなに手間をかけて作る服があるんだという感動をしたときに、その時に偶然古着屋で見つけた1900年のフランスの消防服を何となく買ってみたんです。それを夜中に分解していたら涙が止まらなくなって…。100年以上前の消防服、言ってみたら作業服なのに垣田先生から教わったスーツの仕立て方と全く同じ作り方がされていて。こんな作業服があんな手間かかって