沖縄科学技術大学院大学(OIST)の起業支援事業の一環で、インド出身の起業家プーラン・ラジプット氏(26)と、ナラヤン・ガルジャール氏(21)が、農作物残さを使った自然由来のエコポリマー(高分子吸収体)開発に励んでいる。土に混ぜると、ポリマーの約50倍の重さの水分を吸収し、保つことで水不足地域での農業支援にも期待できる。農作物の栄養分も含むことから肥料としての活用もできる。3年以内に商品化し、県内で製造して近隣アジアへの販売も目指す。(政経部・川野百合子) この記事の他の写真・図を見る ガルジャール氏はインドの農村部の出身で、昔から水不足に頭を悩ます農家を間近で見てきた。水資源が十分でなくても農薬や肥料に頼らない収益の高い農業を目指し、農作物の残さを使ったエコポリマーの開発を模索してきた。 エコポリマーは、商品加工の工程で廃棄されるパインの冠芽や、シークヮーサー、バナナの皮などを原料にする