iPadの日本発売を機に、電子書籍についての話題が今までになく盛り上がっております。 斜陽の出版界に対して、電子書籍は福音をもたらすのか、はてまた引導を渡すことになるのか。 業界内では、今、侃々諤々の議論が議論が行われているのであります。 しかし、その議論において、大切なものが忘れられていないか。 出版界を構成するものは、いわゆる「業界」、すなわち出版社、書店、取次だけではないのであります。 それは誰か? もちろん、 「読者」 である!! そんな読者不在の議論ばっかしてるから斜陽になるんじゃボケ! というのは正論でありますが、小生が言いたいのはそういうことではないのであります。 出版社、取次、書店、それから読者。それぞれが生産、流通、小売、消費という役割を担うことで出版界は回っているわけではありますが、しかし、その営みは、単なるビジネスではありません。 それは、そう、文化、なのであります。