人との「出会い運」を高める努力も必要 セミナーの最後には、参加者が田中氏と小林氏に直接質問を投げかけるセッションも開かれた。積極的な参加者が多く、質問数もかなりの数にのぼった。 --田中さんが楽天を辞める際、忙しい中、どういうタイミングで表明しましたか? 田中氏 楽天では常に新しいサービスの立ち上げや、先進的な分野にかかわっていたので、そういう意味で会社にはまったく不満がなく、その点では辞めにくいと思いました。しかし、自分で会社をつくっていきたいことを伝えると、意外なほど多くの人が「それがいい」「そうすると思っていた」と言って受け入れてくれました。 小林氏 一般的に会社を辞めるのは大変です。会社にとって大事な時期に伝えて、上司が口も聞いてくれなくなったという人もいます。辞め方は重要です。起業する1年くらい前に言うのがいいでしょう。ベンチャー企業ならば「上場してから辞めてくれ」と引きとめられ