火を使わず、煙や灰が出ない加熱式の新型たばこを巡り、路上喫煙や受動喫煙を禁じる自治体の間で対応が揺れている。「周囲を気にせず吸えたら」「火の不始末が心配」。そんな愛煙家らの心をつかみ、新型たばこは兵庫県内でも急速に普及。ただ受動喫煙による健康への影響は不明とされ、厚生労働省も明確な指針を示していない。(末永陽子) 巨大魚アリゲーターガーVS漁協 ついに第7戦へ 新型たばこの人気に火を付けたのが、フィリップ・モリス・ジャパン(東京)が昨年4月に全国発売した「アイコス」。専用たばこを充電式ホルダーに差し込み、加熱してから吸う。たばこ葉を電気で加熱し、依存性のあるニコチンを含む蒸気を発生させる。同社は「味わいは紙巻きたばこと多少異なるが、慣れると満足できる人が多い」とPRする。 昨年末までの販売数は、ホルダーや充電器など定価9980円のセットが300万個を突破。同社によると、100万人以上の