ゲーム作家/プロデューサーの菅野ひろゆき氏が、12月19日に亡くなった。(株)アーベル社長、享年43歳。脳梗塞だった。新聞に出たのは27日。 菅野さんは僕が出会ったカリスマのひとりだった。 彼は「EVE」「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」といった作品でブレイクし、「百万人が泣いた」というキャッチフレーズまでできた。当時、菅野さんの音楽はFM音源の魔術師といわれた梅本龍氏が担当していた。その梅本氏も今年亡くなった。僕は彼に会わずじまいだった。梅本氏の件で菅野さんに電話を入れたが不通だった。 僕が菅野さんと出会ったのは1995年の夏。ゲーム音楽の仕事を求めて営業に行った先で、作曲家を捜していた彼を紹介された。最初の仕事は、大ヒットした「YUNO」のセガサターン移植だった。macが使えるってのが条件だった。僕はすでにmacで沢山のゲーム音楽をやっていたが、家庭用ゲーム機の仕事をしたかった。