第4回は住宅ローン減税によって還付される、住宅ローン年末残高の1%を繰り上げ返済や貯蓄の計画に活用できることを説明した。住宅ローン減税期間中に繰り上げ返済してしまった場合には、還付される税金が少なくなってしまうことにお気付きの方も多いのではないか。 第5回では、住宅ローン減税と繰り上げ返済をどのように組み合わせて行くのがよいのかについて解説していく。 消費税10%時代の住宅ローン減税 消費税率8%への引き上げに伴い住宅ローン減税も改正され、大型の住宅ローン控除が新たに実施された。2014年3月までの入居では、ローン残高2000万円を上限に年1%の控除率で最高20万円の税金が還付される仕組みだったが、4月以降の入居では一般住宅の場合で上限が4000万円に引き上げられ、還付される税金は年間最大40万円となる。 控除期間は10年のため、最大控除額は400万円に増額された。仮に3,000万円の住宅