JR東海の各地の駅などに勤務する85人の社員が、社員に提供される「職務乗車証」などを悪用し、不正乗車をしていたことが、同社関係者への取材でわかった。三重県内の駅などに勤務する社員が不正乗車を繰り返していた問題を受け、東京、名古屋、大阪地区など全社規模で社内調査をしていた。JR東海は9日午後、名古屋市内の本社で記者会見して発表する。 この問題は4月に発覚。不正は、JRと私鉄で利用可能なIC乗車券を使って乗車し、社員に提供される「職務乗車証」を使って下車。IC乗車券の入場記録を駅窓口の処理機で消去する手口で行われていた。 同社関係者によると、全社調査で、2008年3月以降、東京や名古屋などの社員も不正乗車を繰り返していたことが判明。総額は約25万円という。