日曜日の名古屋・愛知芸術文化センターは、熱気にあふれていた。 同センターの8階で、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の一企画として慰安婦を象徴した「平和の少女像」が展示されていたのは土曜日までだったはずなのに、と首をかしげた人は相当、意識が高い。 大ホールでは、「世界コスプレサミット2019」が開かれており、世界40カ国からマンガやアニメの登場人物に扮(ふん)したコスプレイヤーが集結していたのだ。ホールだけでなく、名古屋の街中を仮装した若者たち(中年もいたが)が楽しげに闊歩(かっぽ)していた。 さすがトリエンナーレ、成功しているなぁ、と感心していたら、さにあらず。コスプレサミットは、トリエンナーレとは関係なく、16年前に愛知の民放テレビ局が立ち上げたモノで、今ではすっかり市民に定着し、世界的なイベントに成長していたのだ。 それにしても「慰安婦像」などの展示中止を発表した実行委員会会