僕は車に乗っていると傲慢になってしまうことを説明する 実家の自動車を手放すことになった。乗る人がいなくなれば、乗られるものはいらなくなる。数えてみると3台もあった。本当にいらないのか、と叔父は僕にたずねる。 ええ、もう必要ないです、もともと車はあまり好きじゃないから。僕は答える。 それでも、と叔父は言う。広島に車が一台くらいあってもいいじゃないか、それにここは田舎だしたまに帰ったときに車がないとなにかと不便だろう、と。そもそもなんで車が好きじゃないんだ、説得してみろ。 僕はそれを聞きながら、頭のいい人だなと感じる。言葉の選び方に知性が透けていた。叔父はもともと中学校の教師をしており、その教師の組合の代表になっていた。とても昔にだが、そのように母から聞いたおぼえがある。もっと昔から話をしていれば、僕ももっと頭がよくなっていたのかもしれないのに、と意味のないことを考える。叔父としっかり話をした
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