前回エントリについてid:BigHopeClasic氏より非常に興味深い指摘を頂戴した。予告編のワードを「『壊れてゆく』『碇シンジの物語』」と捉えるか、「『壊れてゆく碇シンジの』『物語』」と捉えるかという問題だ。迂闊と云うか浅学菲才と云うか、後者の視点はすっぽり欠落していた。再演物語として捉える意識が強すぎたのだろう。ので、これを奇貨と捉え、劇場鑑賞から一日経って理解が深まった部分も併せて再考してみた。 シンジは「壊れてゆく」か? 成程、「壊れていく碇シンジの」「物語」という諒解は非常にしっくりくる感じがある。旧作からも明らかなように此処からシンジを取り巻く状況は悪化の一途を辿ることが予想され(更に「破」に於いて大幅に従来のストーリィが変更される事は既に示唆されている)、「序」に於いて僅かな進歩を掴んだシンジは再び大波に翻弄され、煩悶し、七転八倒せざるを得ないだろう。しかし、壊れてはゆきつ