負けた・・・・・。 こらえきれずに禁断の文明の利器の力を借りてしまった。 思い返せばコロナ禍真っ最中の4年前。 不要不急の外出やソーシャル・ディスタンスが一般市民の生活に影響を及ぼし始めた頃から、電気代はじめとする諸々の生活費の節約と倹約生活をスタートさせたのだった。 当然真夏の酷暑の中、室内気温が30度を優に超える日々であってもノー・エアコン生活を我が身に強いてきた。 「冷風は身体に毒!」との妻からのスローガンに従い、ステイホームやリモートワークの日々においてもノー・エアコン生活を貫いてきたのだ。 だが・・・・・。 その倹約生活の厳命を破る事態となったのは今年の7月に入ってからだった。 もはやアラ還のジジィに連日の酷暑は厳しすぎたのだ。 どれだけ扇風機の羽根を回そうと、冷感シートで何度も身体を拭き上げようと、アイスノンで首元から冷やそうとも、何をどうやっても寝付けない日々が続いたのだ。