政府が交渉参加を表明しているTPP(環太平洋連携協定)を批判し、ネットを中心に一躍"時の人"となった京都大学の中野剛志准教授。だが中野氏は、TPPはあくまで氷山の一角であり、真の問題は「グローバル資本主義」そのものだと言う――。2011年12月22日、「ニコ生トークセッション『グローバル恐慌の真相』中野剛志×柴山桂太」で、中野氏と滋賀大学・柴山桂太准教授がTPP問題の背後にあるという"暴走するグローバル資本主義"について語った。 「くたばれグローバル資本主義」とは中野氏が官僚時代から"座右の銘"としてきた言葉だが、柴田氏は「すでにくたばり始めている」と認識しているという。「『これからはグローバル化の時代』と言われ続け、経済学者もそれに同調してきた。それが何の矛盾も混乱もなく進んでいくのであればいいが、この先グローバル経済全体はバラ色の未来ではなく、むしろあちこちで混乱や亀裂が生じていく。と