「ゲーム」とは一体いかなるものだろうか。数千年以上も昔から人類が行ってきた行為の一つでもあるに関わらず、本格的な研究はまだ端緒についてから間もない。本連載ではゲームという現象が、どのように捉えうるのか。その議論を試みたい。 ETC 連載 何が思考をつくるのか 私はゲームというものが、単に娯楽ということを超えて、とんでもない可能性をもつものだと思っている。こういうことを言うと、直感的に、私のことを、少し頭のおかしい人のように思われるかもしれない。あるいは、ただの個人的な趣味の価値をむやみに振り回して主張するあたまのわるいオタクみたいに思うのかもしれない。 あたまのおかしい人の話を聞く気で聞いていただいてもかまわない。実際、これから話すことは、私の所信表明演説のようなものになる。けれども、単なる思い込みということを超えて、少しは系統立てて話をしてみたいと思う。 ETC 連載 [番外編]#den