村上隆は「スーパーフラット」を掲げてドメスティック(国内)な文脈を海外の文脈(アートのマーケット)に接続して評価を得ました。宇野常寛は「リトルピープル」を合言葉にポモソーシャルの中でどのような正義がありえるのかを説いています。問題意識は二人とも共通していて、個々人が意識を強く持とうと大きなうねりに飲み込まれてしまうこの時代の中で賢く強く生きていきましょう!みたいなことをたぶん言ってます。*1 対峙しなければならない大きなものという仮想敵が海外アートマーケットだったり社会そのものだったり細かい違いはあっても基本は同じで、システム内での基準を分析して沿うように自分を最適化する。ちょうど構造主義の成果を実践に移したようなもので、レヴィ=ストロースが行ったように西洋中心主義な白人に向かって未開社会にすら同様の「構造」が見られることを告発し、基準自体をメタに問うという方法論を利用している。「マイナー