そもそも、帳票とは 前回は、画面設計のあり方として、リッチ・クライアントの動向を解説しました。一方、画面UIと並ぶ、もう1つの課題が、帳票/印刷です。今回は、帳票/印刷機能を支援する帳票ツールについて解説します。 そもそも帳票とは何か。これを語ると、会計の話になります。「帳」は帳簿、「票」は伝票のことです(図1)。いずれも、商売のために必要なものです。 帳簿は、仕訳帳、総勘定元帳、現金出納帳などを指しており、取引を記録します、一方、伝票は、票(紙片、用紙)に、金の流れや取引の流れなどを証拠として記載するとともに、伝(受け継いで残す)えるものです。伝票には、入金伝票や売上伝票などがあります。 つまり「帳票」とは、“記録と証拠”と言ってよいでしょう。 何かを記録する行為は、はるか昔より行われていました。江戸時代にも帳簿は存在しています。明治以降に制度会計として商法や税法などで一部の帳簿が義務付
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