友だちからもらってきた風邪を息子が律儀に分けてきた。 3日前から2人でダミ声だ。 敵は喉を集中していじめたいタイプらしく、この親子の喉を滅多刺しにしてやれ、と思っている。 とっくに降参しているのに許してくれず、うがい薬で必死の抵抗を試みている。 喋ると喉が痛い。けれど学校に欠席の連絡をしなければ。 昨年までは入力送信するシステムだったのが、なぜか電話に戻っている。 かけなれない中学校の電話番号をググり、電話をする。 本日、欠席連絡3日目の朝である。 一昨日、昨日と教頭先生が2回連続で出てくださった。 呑気な雰囲気で「はいは〜い、お大事にしてね」と、中性的にな受け答えをして頂いて、戦いに疲れた心が少し癒された。 今日もおそらく教頭が電話に出てくれるだろう。 そう思って待っていたところ、電話に出てくださったのはタムラ先生であった。 タムラ先生は息子の隣のクラスを受け持っている2年目の体育教師で