さらさらさら。 さらさらさら。 ふと目が覚める。雨だろうか。 ふと顔をあげて眉をひそめる。 昨夜みた天気予報は晴れとのことだったがあてにはならない。まさか降り出したのだろうか。カーテンからは一条の光が差し込んでおり、それだけでは晴れているのか、それとも雨が降っているのかはんぜんとしなかった。 僕はボォっとした頭を必死に回しながら昨夜のことを思い出していた。いずれにしても、カーテンを開けないことには何ひとつわからない。わかっているのは僕はどうやら目が覚めて来ていて、今は朝だという事だけだ。 むくりと起き上がり、シャッとカーテンを開ける。うわ。まぶしい。日の光が目に差し込み驚く。雨が降っているのではなかったのだろうか。外からは変わらずさらさらさらと雨が降っているような音が絶え間なく聞こえているらしかった。あたりをキョロキョロ見渡しながら、特に道路を見渡してみてもからりとしていて、雨が降っている