なぜ「収集・保存」なのか? 2009年7月28日 (これまでの 小田切博の「キャラクターのランドスケープ」はこちら) ようやく衆議院が解散し、民主党政権誕生の可否が問われる選挙を控えて「国立メディア芸術総合センター」を巡る動きが相変わらず活発だ。 まず7月2日には前回触れた「メディア芸術総合センターを考える会」の記者懇親会に登壇した浜野保樹、里中満智子、土佐信道、森山朋絵をそのまま含む14名で準備委員会を設置。週一回のペースで開かれている(第一回、第二回、第三回)この準備委員会での討議を通じて7月中に基本計画をとりまとめ、10月には業者に発注という強行スケジュールで事態が進行していた。 第一回の時点で参加する委員から「委員会は必要だが、順番に委員が発言していくような形式では準備を進めるのは難しい」という指摘が出ているにもかかわらず議事進行が委員間のコンセンサスを形成する方向で討議するものに