2000年代に入ってから,「ネット依存」「ネット中毒」を問題とする報道が出てきた。SNS(Social Networking Service)などが気になってスマートフォン(スマホ)やパソコンが手放せない状態などが,ネット中毒と呼ばれたりするようだ注1),1)。2011年には,依存症治療を専門に行う国立病院機構久里浜医療センターにも,ネット依存専門外来が設けられている。 インターネットへの依存によって睡眠が妨げられたり,学習に支障をきたしたりして,生活に困難が生じる場合に加えて,インターネットに影響されて問題行動や犯罪に走るケースなどが取り上げられることがある。場合によっては,メッセージングサービスのLINEなどのような新しいメディアが登場して,それが犯罪に利用されることで注目されることもある(2013年に起こった広島少女遺体遺棄事件や,東京・三鷹ストーカー殺人事件など2))。 インターネ