新種のトゲツルボソテヅルモヅル。内臓が詰まった丸い中央部は直径約5センチ(岡西政典・東京大特任助教提供) 昭和天皇が採集した、クモヒトデの仲間で主に深海にすむ「テヅルモヅル」の標本が新種だと分かったと、東京大の岡西政典特任助教(動物分類学)らが9日、ニュージーランドの科学誌ズータクサに発表した。日本でのテヅルモヅルの新種発見は1912年以来。 この生物は深さ数十~千メートル以上の海に生息。細かく枝分かれした腕を網のように広げると数十センチになる。この「網」でプランクトンを捕まえて食べると考えられている。内臓の詰まった体の中心部をとげ状の骨が覆っているのが特徴で、「トゲツルボソテヅルモヅル」と名付けた。
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