日本では、ゲームが今どのような状態にあり、どこへ向かおうとしているのか。ゲーム業界について鋭く論じた2月刊行の『ゲームの今』から、『艦これ』のヒットで改めて注目され始めているブラウザゲームの変遷と、そのマネタイズ構造について見ていこう。 ブラウザゲームの歴史 ブラウザゲームは1990年代後半にフリーゲームとしてヒット、その後ShockwaveやFlashといったプラグインを利用したゲームも登場し、ブラウザ上でも多彩な表現ができるようになっていった。最初の転機は、1999年に海外でリリースされた『oGame』で、この作品は多人数参加型の基本無料オンラインゲームとしてブレイクした。 同じ頃、日本では「ハンゲーム」がサービスを開始(2000年)。麻雀や将棋、トランプゲームなど、カジュアルなゲームをブラウザ上でオンライン対戦できるサービス(基本無料)として、ユーザー数を伸ばしていった。 日本におい