日経Windowsプロの好評連載コラム「トラブル解決Q&A」やトラブル関連の特集記事を再編集して,「Windowsトラブル対策大全」という単行本を最近出版したときのこと。その編集作業で数年分の記事をまとめてみたら,改めて「なんとまぁ,Windows OSはトラブルの多いことか!」と感じた。 トラブルが起こらないようにシステムを設計・開発するのが技術者の理想的な仕事だろうが,前述したようにトラブルは尽きない。改めて言うまでもなく,トラブルに強くなることは技術者にとって不可欠である。OSベンダーの人的サポートはまだまだ十分とは言えず,向上を期待したいが,それを非難するだけでは始まらない。 トラブル・シューティングの力を養うためには何が重要だろうか。「最近変更したところをまず疑う」とか「考えられる原因を下層レベルから一つひとつ確認する」といった鉄則がいくつかあるものの,基本的に「ハードウエアやO